2008年8月13日水曜日

8月10日の礼拝メッセージ 「キリストの教会と働きを考える」 マタイ16章13-19節

キリストの教会はどのような方法で、何をするために、建てられているのでしょうか。
私は、教会の意味を知らなかったとき「教会へ行く」と言ったことがあります。その頃はわたしの意識では建物が教会でした。大きな建物・ステンドグラスを思い浮かべていました。今はそうではありません。聖書から学び「キリストの教会」について深く理解できるようになりました。


・キリストの教会の土台
マタイの福音書16章13~19節で、ペテロが信仰を告白しています。15節でイエスさまが「あなたがたは、わたしをだれと言いますか」とバルヨナ・シモンに尋ねます。彼は「あなたは、生ける神の御子キリストです」(16)と答えます。イエスさまはその言葉を受け喜んで、そのように信仰を告白できるのは「天にいますわたしの父」によって告白できたと言います。イエスを主と告白できるのは人間の思いや考えではできません。父なる神と聖霊に導きによって、イエスを救い主と告白させていただけます。

イエスさまはシモンに、あなたはペテロ(岩)だと呼び(18)、そのペテロの上に「わたしはこの岩の上に、わたしに教会を建てます」と語りました。この言葉をペテロ個人の上にという理解をする人々もいますが、福音的な立場では、ペテロが「あなたは神の御子キリスト」ですと信仰告白した、その告白の上に教会を建てると理解しています。このような意味で、教会は、イエスを「救い主」と信じ公に告白し、バプテスマを受けた人々の集まりがキリストの教会です。教会は建物ではなく、信仰をいただきキリストに呼び集められた人々の集まりで、エクレシア(教会)と呼ばれています。キリストの教会の土台は「信仰告白」にあります。


・教会が建てられ目的は
目的もなくイエス・キリストは教会を建てることはないでしょう。キリストは十字架に引き渡される前、弱い人を尋ね、病人を癒し、福音を伝えました。その働きをキリストの教会に託するために教会を建てました。マタイ28章19節に「出て行って福音を伝えることを」命じています。この場所で「あなたは」と単数で呼びかけたのではなく複数で「あなたがたは」と呼びかけています。「あなたがたは行って、あらゆる国の人を弟子にしなさい」と述べています。
イエスは、ご自身を救い主と告白し従っている人々、すなわちキリストの教会にたいして、「出て行って父と子と聖霊によってバプテスマを授けなさい」と命じられたのです。キリストの宣教命令は、キリストの教会への宣教命令です。ですから宣教の働きはすべて教会の働きとして行なっていきます。例えば牧師は、訪問やお見舞いするとき、それは牧師個人の働きではなく教会の働きの一つとして、教会のお祈りに支えられて行なっています。キリストの教会は、キリストのお体として目に見えないキリストの愛の働きを表現する器です。キリストを信じ集められた者たちがキリストのお体を担っていきます。聖書はクリスチャンの一人ひとりを、キリストのお体である教会の器官として語っています。その各器官がどのようにキリストのお体を形成していくのか、各器官のあり方をパウロは詳しく述べています。


・各器官として
Ⅰコリント12書12節以下。この個所には、キリストの教会に加えられた信仰者の調和が「器官」という言葉で述べられています。器官には、見栄えのよい器官もあり、見栄えのしない器官もあるとパウロが語ります。しかし「劣ったところをことさらに尊んで」(24)調和を保ってくださると述べています。キリストの体がこの世で生きるとき、キリストの体が分裂しては「証」になりません。よい宣教はできません。教会が建てられ、信仰者がそれぞれ各器官として迎え入れられたのは「各部分が互いにいたわり合うためです」(25)。そしてキリストの十字架の愛が伝えられるためです。

キリスト者は、「互いに各器官としていたわりあい」ますが、後日、信仰をいただいてキリストの教会に加えられ、迎えられて器官の一つとして数えられる人もいます。キリストに迎えられたひとりひとりは「キリストのからだであって、ひとりひとりは各器官なのです」(27)という言葉に生かされ、信仰者が互いに器官として信頼と尊敬によってキリストの教会を建てあげさせていただきます。

もし、キリストの教会に加わりたいと願う方がおいでになったら牧師に相談してください。

教会はキリストの教会です。キリストを信じ告白した人々の集まりです。キリストの教会はキリストの福音を伝えます。教会はキリストの愛で調和を保ち希望のある教会です。 

祈り。主イエス・キリストの教会の肢体として教会に迎えいれていただいたことを感謝します。肢体として証しつつ歩ませて下さい。主イエスの御名によって祈ります。
アーメン。

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